疾患啓発(DTC)研究会

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第22回定例会議事録
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●疾患啓発(DTC)研究会 
 第22 回定例会 (令和4年 5月 26日 開催)
 
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「 DTC施策を行うためには 」


本研究会の定例会は今回で22回を数えフロントプレイス日本橋(メディカルクオール・コンベンションルーム)を会場にして開催されました。
東京都内では新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置は終了いたしましたが、ワクチン接種や陰性証明の確認、マスク、消毒など個々の感染予防に加えて、ソーシャルディスタンスを行いながら、19社33名の参加者を得て盛況のうちに開催されました。
冒頭に高橋代表理事から開会の挨拶、定時総会を実施した後、興和株式会社 医薬事業部 医療用営業本部 プロダクトマーケティング第一部 プロダクトブランディング課 課長 藤井 俊樹 氏による講演、その後本研究会副代表理事である岩橋 洋平氏の司会により「多汗症治療促進の啓発活動」をテーマにグループワークを実施しました。今回は藤井氏の講演と岩橋氏のグループワークを抄録でお知らせします。


◇◆ 医療機関で行うDTC施策の今後 ◆◇


興和株式会社 医薬事業部 医療用営業本部 プロダクトマーケティング第一部 プロダクトブランディング課 課長 藤井 俊樹 氏より、「院内DTCマーケティングの先進的な取り組みについて」をテーマとして講演いただきました。
藤井氏自身が取り組んだDTCについて、いつから行動し始めたのか、何から行動したのか、誰に、何のためのメッセージを伝えるのかなど、5W1HでDTC施策の経験が説明され、時系列で行動変容の話が進められたため、DTC施策の未経験者にとってもわかりやすい内容でした。さらに、どのような手法を用いてDTC施策を考え取り組んでいったかを紹介いただき、患者さんへのアンケートや医師へのインタビュー映像も交えながら、DTCの効果検証についても紹介され、現在あるいはこれからDTCに取り組んでいく参加者に対しても大変参考になる講演でした。
藤井氏からのメッセージとして、DTCは『単なる情報提供』ではなく、『対象となる人との対話』であると述べられ、同社が現在進行中の医療機関で行うDTC施策によって医師と患者との対話に繋がることが示唆され、多くの参加者が納得している様子でした。


◇◆ 真の課題を探すには(インサイト探索) ◆◇


本研究会副代表理事である 岩橋 洋平氏の司会によりグループディスカッションが実施されました。グループディスカッションは、4つのグループに分かれて多汗症患者を例にインサイトを探索する作業を実施しました。内容は、実際の患者のインタビューから参加者各々が”こころに残った言葉”をポストイットに書きとめ、その内容からボトルネックを抽出し、Mission、Vision、KSF(Key Success Factor)といったBrand Missionを策定するという作業工程でした。実際の患者さんインタビュー(動画)を元にディスカッションを実施したためBrand Missionを策定は盛り上がり、参加者の意見に対して共感し、多くの参加者が椅子から立ち上がり立ったまま議論する活発な意見交換が見られました。各グループのBrand Mission発表後、司会の岩橋氏から総括のコメントがあり、DTCを考える実践的な機会になりました。

(疾患啓発(DTC)研究会 理事会聴講録係)