疾患啓発(DTC)研究会

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第24回定例会議事録
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●疾患啓発(DTC)研究会 
 第24 回定例会 (令和5年 5月 16日 開催)
 
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「 DTC活動を今一度立ち止まって考える 」


本研究会の定例会は今回で24回を数え、フロントプレイス日本橋(メディカルクオール・コンベンションルーム)を会場にして開催されました。5月8日より新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられたことにより、感染対策は個人に委ねることとし、15社26名の参加者を得て盛況のうちに開催されました。
冒頭で高橋代表理事から開会の挨拶があり、定時総会を実施した後、日本電気株式会社デジタルヘルスケア・マーケティング部エキスパートスタッフの堀川浩司氏から「業界出身者が外から見た矛盾と課題」をテーマに講演がありました。聴講録では堀川氏の講演内容と、その後に実施されましたグループワークを抄録でお知らせします。


◇◆ 他業界から見る製薬会社 ◆◇


堀川氏より「どうするDTC:なんかおかしくない?外から見たこと、言われたこと」をテーマにご自身が疾患啓発活動を通じて見たこと、感じたことを中心に講演がありました。
現在の製薬業界が他の業界から見たらどのような状況に見えるのか?いろいろな制約がある業界ではあるが、それは特殊な状況下なのか? そのような見方を作り出しているのは製薬業界の「中」であり、「外」からみればそんなに特殊な状況下ではない、とユーモアがたっぷり含まれた体験談をもとに解説され、DTCのみならず、普段の業務においても気付きを与えてもらえる講演内容でした。
健全な疾患啓発(DTC)の最終ステージはAdherence実現のためにあり、ゴールへ導くためには会社の「中」でどのように動くべきか、プロセスはどのような仕組みなのかを改めて考えるキッカケになった参加者も多かったようです。製薬業界を離れ、他業界に籍を置く堀川氏であるからこそ、参加者の心を掴む講演内容でした。


◇◆ 矛盾と課題が共有できた結果 ◆◇


本研究会の定例会の看板プログラムであるグループワークでは、参加者が4つのグループに分かれ「疾患啓発活動の矛盾と課題」についてディスカッションを行い、共有と理解を深め合いました。参加者は事前に自身が感じた矛盾と課題を5つの視点(患者、医師、会社、社会、その他)で考えて資料として持ち寄り共有しましたが、共通する悩みは多かったものの、その解決策についてはなかなか個人では思いつかないことが多く、グルーワークで議論を実施したことで、普段なら気づかない解決策を発見できた人が多かったようです。また、それぞれの矛盾と課題を重要度と優先度に仕分けする作業も、いつもの社内とは違う他社からのメンバーで話し合えたことによって、良い刺激にもなっていました。今後の疾患啓発(DTC)活動を考えるうえで基本となる第一歩になることを期待します。


◇ 情報交換会 ◇


定例会が終了し記念撮影のあと、会場を隣室に移して情報交換会が行なわれました。特別講演演者の堀川氏を交え、多くの会員が参加し、講演会の内容やグループ討議の続き、昨今の製薬業界の話題で盛り上がっていました。途中から前代表理事の秋和真一氏が駆けつけて、そもそもの研究会発足当時の苦労話や氏のポリシーとしている「患者ファースト」の持論が熱くスピーチされました。新規入会会員も中締め後まで残ってネットワークを拡げている姿が印象的でした。コロナ禍を経て、ようやく研究会の基本となるリアルの情報交換の場を取り戻したと実感できる情報交換会でした。
(理事会聴講録係)