疾患啓発(DTC)研究会

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第23回定例会議事録
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●疾患啓発(DTC)研究会 
 第23 回定例会 (令和4年 11月 11日 開催)
 
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「 DTC活動を実施するためには? 」


2022年度第23回の定例会は興和株式会社様から会場提供を頂き、先日開催されました。当日は受付にてワクチン接種や陰性証明書の確認、マスク着用、検温・手指消毒など参加者が感染予防を行ったうえで、ソーシャルディスタンスを保ちながら16社26名が参加して盛況のうちに実施されました。
冒頭で高橋代表理事から開会の挨拶があり、続いて株式会社Buzzreach ミライク事業部ジェネラルマネージャー杉本徹氏からSNSを活用した疾患啓発活動の可能性をテーマとしたミニレクチャーが行われました。
本講演では、高橋氏が自ら取り組んだ疾患啓発活動の事例を紹介したお話がありました。本聴講録では高橋氏の講演と、その後に実施されましたグループワークを抄録でお知らせします。


◇◆ 疾患啓発活動を新たに立ち上げるには ◆◇


高橋氏より「疾患啓発活動の立ち上げの際に必要なこと」をテーマに自身が疾患啓発活動を初めて実施した際に感じた重要なことを中心に講演がありました。ポイントとして、疾患啓発活動の中心は患者さんであり、薬剤は病気で苦しんでいる人々に製薬企業が提供すること自体が社会貢献であり、疾患啓発活動の第一歩は、「誰のために、何のために」行なうかという目的意識(大義)が重要であることが語られました。また、疾患啓発活動に関する社内のノウハウがなかった場合の解決法としては、時間とノウハウを外部のアドバイザーを起用して補っていく重要性の紹介や、活動をやみくもに実施するのではなくターゲットの患者さんをきちんと規定し理解することなども紹介されました。プロジェクトの企画や進め方について、まだ具体的にDTCに取り組めていない参加者にとってはとてもわかりやすく、そして既に取り組んでいる参加者にとっては共感できる内容でした。とくに調査と調査結果からコミュニケーションをしていく患者さんをターゲティングすることは疾患啓発活動を効果的に実施する際の根本的な準備であり、実体験に基づく話は説得力の高いものでした。
高橋氏の講演を聞いて、自社の企業ミッション、行動基準はどのような内容であったか、患者さんのために自社としてできることはないかと考える人が多かったのではないでしょうか。DTCの実施を企画していく際には当研究会が定めた「疾患啓発綱領」を活用することにより、患者さんのためになる正しい疾患啓発活動が広がることを期待しています。


◇◆ 患者さんに適した活動を検討する ◆◇


定例会の看板プログラムであるグループワークでは、参加者が4つのグループに分かれて片頭痛患者さんのためのDTCを想定し、どのような活動を検討するかという課題をもとに実施されました。参加者は事前に患者さんのインタビューを視聴しており受診前後の患者さんの状況・心情・困りごとなどどんなことがあったかを自らまとめて準備したうえで、グループワークでは各々が患者さんのために何が出来るのか、いつ、何を、どこで、どのようにするかといった具体的な施策の検討で大いに盛り上がりをみせていました。また、各グループ発表ではどのグループも先進的な取り組みがあったり、患者さんの生活様式を考えた活動案が発表されたりして、前半の講演で高橋氏が述べたポイントを反映した内容となっており、多くの参加者が講演とグループワークの連動に納得をしていました。

(理事会聴講録係)