疾患啓発(DTC)研究会

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第14回定例会議事録
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●疾患啓発(DTC)研究会 
 第14 回定例会 (平成 30年 6月 20日 開催)
 
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疾患啓発(DTC)研究会の2018年度総会ならびに第14回定例会が6月20日(水)に第一三共株式会社本社の10階大会議室にて開催されたので、その内容を速報したい。

今回は研究会が創立7周年の記念の年であり、初めての試みとして第二部にミニシンポジウムが開催された。



◇◆ 【 第一部 】講演 ◆◇


株式会社ポーラファルマ マーケティング部部長の堀川浩司氏により、「プロダクトマーケティングとターゲット・インサイトワーク」と題した講演が行われた。

「マーケティングて何ですか?」という問いかけに始まり自身の経験から、日本の製薬企業が行っているプロダクトマーケティングへの疑問点がユーモアたっぷりに提示され、会場からは笑いの渦が起こっていた。また、患者をターゲットとした場合のインサイトワークの重要性と難しさが話された。

海外のファンデーションが展開している疾患啓発の映像もふんだんに用いられ、いかにターゲットのインサイトを深掘りしていくかは、定番となっているマーケティングの手法や作業では難しいことが説明された。


◇◆ 【 第二部 】ミニシンポジウム ◆◇


「DTCを企画するプロマネにとって大事なことは」というテーマについて、古川隆氏(ABC)が座長となり、シンポジストに堀川浩司氏(ポーラファルマ)、阿曽利行氏(MSD)、高橋義宣氏(ノーベルファーマ)の三名を迎えてシンポジウムが展開された。

予め用意された三つの質問についてシンポジストからの発言と会場からの質問と回答という形式で行われた。以下三つの質問に関して概説する。




(1)「DTCを始める際にまずしなければならないことは?」



ターゲットとなる患者のインサイト調査の必要性が全員からあげられた。
加えてMRに対してDTCを実施する大義をきちんと教育することや受け入れる医療機関への用意周到な情報提供、ROIを事後に検討するための検証数値の設定などが述べられた。


(2)「社内の関連部署との連携は?」



関連する部門との価値観の共有、担当者の熱意による関連部門の巻き込み、トップとも交渉するくらいの粘り強さなどが挙げられた。全員がDTCを推進する担当者の覚悟と決意がなければ、プロジェクトはうまく進んでいかないということで一致した。


(3)「協力会社の選定について」


この質問については、三名とも自身の経験をもとに実践的なそして辛口な発言が目立った。協力会社はブランドだけで選ばないこと、分相応なパートナーを持つこと、任せきりにしないで製薬企業も深く関与すること、能力不足なスタッフはすぐに交代してもらうように交渉することなどがあげられた。三名とも強調をしたのは、きちんと医療や医薬品のことを勉強する気がない協力会社は結果としてよい仕事につながらないということだった。


◇◆ 懇親会 ◆◇


総会と定例会が終了したあと、会場社の地下にあるレストランで立食形式で懇親会が開催された。新しく参加した会員や久しぶりに会う会員同士など、あちこちでグループになってDTCに関して議論が白熱していた。

◇ 謝辞 ◇


今回立派な会場をご提供頂き、運営のスタッフも派遣して頂いた第一三共株式会社さまにこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。


【 第15回定例会のお知らせ 】


期 日: 11月7日(水)15:00〜18:00 懇親会18:00〜20:00(時間は予定)
会 場: 科研製薬株式会社 19階会議室(決定)
講 演: 公益社団法人 日本広告審査機構 審査部長 橘 一 氏 (決定)
演 題: 「JAROの活動内容と消費者からの苦情申し立ての事例」
※他にグループワークと懇親会を予定

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